top of page
  • X
  • Instagram

​自分の好きなことを仕事に

ゆきぐに新電力株式会社
代表取締役社長 中嶋知一さん

Q.ご経歴を教えてください

A.高校は新潟県立六日町高校です。その後は学習院大学に行きました。元々実家が株式会社中島屋といって建設資材の卸売りをしています。その関係で住友大阪セメント株式会社というセメントメーカーで2年間修業をしました。

その後、30歳の時に地元に戻ってきて、実家の株式会社中島屋に勤め、2015年に株式会社中島利七というお土産とかを販売する会社を作り、2020年にゆきぐに新電力株式会社を作りました。

 

そしてこの5月(取材時)に株式会社Serendip(セレンディップ)という飲食や美容系を運営する会社も作って、ちょうど今日(5月27日)飲食の方のラーメン屋がオープンしました。

Q.様々なジャンルを経験されていますが、どういう方向でやっているのですか?

A.一つが、地域にこういうのがあったらいいなっていう風に言われて作るとき。

二つ目が、実際の今の社会を見てこういうのがいいんじゃないかなって思い、作るとき。

三つ目が、趣味のような自分でこういうのしたいかなって思って作るのと3パターンくらいあります。

そういう意味では、その株式会社中島利七は、地元に牧之通りっていう通りがあって、そこにお土産屋さんがないっていうのでじゃあ作ろうかなと思って作りました。

ゆきぐに新電力には、2016年の電力自由化をきっかけに電力業界でも通信業界で起こったような大きな変化が起こると考え、新規参入にチャンスがあると思い電力会社を作ることにしました。

最近作ったSerendip(セレンディップ)という会社は、飲食や美容室、アパレルブランドを作りたいと考えていて、やりたいことを中心に好きなことをする会社というイメージです。その最初の一つとして、牧之通りにラーメン屋をオープンしました。

​(牧之通りの景色)
​(開店したばかりのお店のラーメン 店名:牧之通りのラーメン屋さん)

Q.すごく素敵です。その行動力は誰かの教えなんでしょうか?

A.特にはないのですが、やっぱり一番思ったのは父親も経営者だったので…。

大学を卒業した後、二年間くらいサラリーマンしたのですが、父親をみてやっぱり経営者って好きなことができるっていうのを感じました。

大学生の時にテレビ局にいきたかったり、広告にいきたかったり、いろいろやりたいこととかもあったんですが、経営者になって事業をいろいろやっていけば結局自分の好きなことできるじゃんって、そういう風に思い経営者になる決断をしました。

そんな中で特に今回作ったSerendip(セレンディップ)という会社は趣味を広げていて、例えば今後グランピングとかサウナとかも作ろうと思っていたりとか、そういう基盤となる会社があれば、趣味も仕事にできるし、好きなことが出来るっていうのはモチベーションになります。

 

Q.大学に行っているときに経営者になりたいという気持ちはなかったのですか?

A.なかったです。

当時は髪の毛も思いっきり金髪で、日焼けで真っ黒で、という学生だったし、テレビ局に行きたいと思ったのも芸能人に会いたいと思ったからですし、当時は楽しく生きればいいやって感じで将来を深く考えていませんでした。

サラリーマンをしている自分と経営者をしている父親を見て、経営者の方がすべての責任が自分のとこにくるからそういうプレッシャーっていうのはあるけど、それと自分のやりたいことが出来るというのを天秤にかけたときに、やっぱりモチベーションが上がるのは経営者なのかなと思いました。

Q.経営者になった今、もしこの知識と経験があるうえで学生に戻って就活するならどんな企業を選びますか?

A.自分もお金を稼ぎたいっていうのはあるから、自分の頑張ったものが分かりやすく結果として帰ってくる会社を受けると思います。

安定した仕事をするよりはある程度自分の采配でやっていけるような会社の方が面白いかなと思います。

 

Q.ベンチャー企業にどんなイメージを持っていますか?

A.お金を集めるのがすごく大変なイメージがあります。僕の会社は、地元の元々あった会社から資金を使ったりでいきなり大きいお金をいろんな人の出資を受けてやるという形ではありませんでした。

周りから集めてるってなると株主さんたちにも責任が生まれるわけで。自分でプレゼンして、こういうことをしたいからいくら出してくださいっていうのがすごいなと思います。

 

Q.自分の会社で働くならどんな人が魅力的だと感じますか?

A.一番は信用できる人間。時間を守る。当たり前ですけどね。嘘をつかない。言われたことをきちんと守る。それが最低条件です。

そこからは、言われたことプラスアルファとかっていうのは育っていくものであって。最初から優秀な人は居たらうれしいけど、そこまでも求めていないですね。言われたことを守り、常識があってやる気があって成長していける人がいいですかね。

 

Q.落ち込んだことはありますか?

A.割とメンタル全然平気なんです。意外と気にしないです。そこが自分の強みだと考えていて、基本的に何か言われたり何かまずいことがあってもどうにかなるだろうっていうようなスタンスでやってます。

あとすごく慎重な性格で、リスクとかはすごく考えているからこれはまずいなと考えたことは基本的にやらないです。最悪なってもなんとかなるっていう範囲しかやらないのでそこまで落ち込まないです。

Q.ゆきぐに新電力の強みは?

A.私たちはできる限り安く電気をお使い頂くために、一律の電気料金プランではなく、全ての案件を個別に見積りをしています。手間はかかりますが、皆様の電気の使い方に応じて最大限割引することができるのが強みと考えています。

 

Q.最後に、目標はありますか? 

A.地元を大事にして地域に恩返ししたい気持ちがありますので、そこは今後ももちつづけたいと思ってます。

 

また、ゆきぐに新電力に関しては全国で電力を販売することができるので、地元から全国へ挑戦できる数少ないチャンスだと思っています。全国で名の知れた会社になることで、南魚沼市のことも知ってもらえるのは、うれしいです。その先は海外に挑戦してみたいですね。

(取材に応じてくださった中嶋知一さん)
bottom of page